陽光の大地

ブラジルの日系人画家たちと大岩オスカール

~兵庫県立美術館所蔵 リカルド・タケシ・赤川コレクションを中心に~

http://www.gmat.pref.gunma.jp/ex/ex.html

 

会期2014年4月26日(土) - 6月29日(日) 

 

 サッカーの世界選手権大会である2014 FIFAワールドカップを目前に控え、その開催地ブラジル(正式名称:ブラジル連邦共和国)に熱い視線が注がれています。

 ブラジルは、人口約1億9000万人、広大な国土面積をもつ南米最大の国であり、世界中の国から移民を受け入れてきた多民族国家です。

 日本から見ると地球の反対側に位置し、昼夜も季節も逆転した遥か彼方の大地において、世界最大の日系人社会が形成されてきました。

 美術の世界においても、大正時代以降に多くの日本人画家がブラジルに渡り、風土も価値観も異なるブラジル社会の中で活躍しました。

 

 本展では、サンパウロ在住の現代美術のコレクター、リカルド・タケシ・赤川氏により兵庫県立美術館に寄贈されたコレクションを中心に、日系人画家の活動に迫ります。

 具体的には、大正時代にブラジルに渡った半田知雄をはじめ、大竹富江、間部学らブラジルにおいて敬愛される画家たち、そして戦後に移住した豊田豊など、42名の作家による62点を紹介します。

 さらに、ブラジル生まれの新世代を代表する大岩オスカールに焦点を当て、国内に所蔵される作品を加えて展示を行います。

 日本を舞台に光溢れる日常世界をテーマにした作品群、不安や終末観の漂う作品群、2014 FIFA ワールドカップのために作られたポスターを含む、ブラジルをテーマにした作品群により、時間や空間を超え、ウィットやユーモアに満ちた世界観を表現する大岩オスカールの魅力に迫ります。

 大岩オスカールが「豊かな想像力の源」と述べたように、作家達にとってブラジルは想像力を掻き立てられるような聖地としての魅力がありました。

 

 群馬県は1980年にブラジル・サンパウロ州と姉妹提携を結び、幅広い分野において交流関係を築いてきました。

 また、東毛地区に位置し、当館からほど近い距離に位置する邑楽郡大泉町は、ブラジル人比率が全国で一番高い町として知られています。

 

 サッカーやサンバ、カルナバルなど熱狂的なイメージの強いブラジルですが、太陽の光が降り注ぐブラジルの大地に魅せられた日系人画家の仕事を顧みると同時に、遠くて近い両国の関係や相互の文化的理解に繋がればと思います。